北海道うららか散歩

  • 宏楽園の紅葉3
    北海道に住んでいるので、うらうらと散歩中に携帯で写真とったりします。並べておきますので、和んでください。下のほうの桜が一番古いです。
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『内なる島』をよみました

今古本価格見て驚愕したけど90円台?!
絶対「買い」ですよそれは…。

ただ、二度と読まないなぁと言う人の気持ちも
わからなくもない。

とにかくさまざまな「死」についてたくさんかかれている本で
わたしは大自然というよりは小自然の近くに生きているので
まあそこそこ見る光景なのだけど
まったくのコンクリートジャングルにいきているひとには
ショッキングな内容も多いし(動物の死骸の変遷について克明にえがかれている)

なにしろエスキモーかぶれのドMな白人といったイメージも
なくもないので
やな人はいやかもしれないんだけど
(謙虚ということばと卑屈という言葉が同じ意味しか持たない人もいるからね!)

もうなんていうかいきすぎのアウトドアというか
アウトドアの彼岸のオーヴァードアとでもいえばいいのか
このひと、鹿うちや鮭釣りして冬の保存食つくってるんですよ汗
しかも「それがないと心配」なていどにそれで生きてる。
インテリの白人のアウトドアなアメリカ野郎としてかたづけるには
一筋縄でいかない著者なんです。

以前
日本人の写真家の「星野道夫」さんというかたが
カムチャツカでヒグマに襲われて亡くなったことがありますが
みなさんご記憶には残ってらっしゃるでしょうか。
わたしはこの事件は印象的で
「豊かになりすぎて愚かにそして向こう見ずにならざるをえなかった日本人
あるいは呆れてため息が出るほどの愛すべき自然愛好家」(失礼ですみません)
の象徴として、
(個人的な主観もいいとこですが汗、北海道ではヒグマというのはただの現実なので、)
忘れることができないでいたのです。

この『内なる島』をかいた著者と星のさんは共著の話もあったお知り合いなのだそうで、
残念ながらその企画は成らずに終わりましたが、
この本では
星野さんの素晴らしい自然の写真が使われています。

北海道は亜寒帯で、生物分布は世界標準、
実は本州がビミョーな温帯で、特殊な生物分布地域、
と高校の生物の時間にならったのですが、
アラスカのハナシを延々読んでいると
まさにそうなのだなと、
お馴染みの動物のオンパレードで、
まあ白頭鷲とかヘラジカこそいませんが
シーズンによっては渡りガラスもきているはずだし
クマはヒグマだしで
アラスカは北海道と地続き(?)だったのだなあ昔は、などとおもってしまうことしきりです。

訳者の方もかいておられましたが、
この本はひっそり枕元に置いて
寝る前にひっそりちょっと読むのがいいような本で
分厚いので
国語6のわたしなどには
図書館の延長ぎりぎり1ヶ月かけても
読むのが困難で
最後はしかたなくダッシュ!−=≡ヘ(* - -)ノ で読みました。
でもダッシュ!−=≡ヘ(* - -)ノ で読んでほしくない
ゆっくりと、静かに少しずつ読んでほしい本です。

ぶっちゃけ著者は
人類学者としてエスキモーの一部族にディープに入り込み
フィールドワークしていた時代があったようで、
すっかり彼らのスピリチュアリズムに魅せられている、
ただ、魅せられてはいるんだけれど
自分は所詮物質文明にいきる
アメリカの白人なのだ、という
「ひきさかれた」アイデンティティの持ち主で
ここいらがすごくビミョーです。

わたしもアイヌの伝承を読んで育ったのに
大学でアイヌ文化の講義を受けに行ったら
延々と差別史を教え込まれ
「おまえは征服者の子孫なのだ」
と断罪されて終わったといううんざりした過去があるので
なにげにわかるところがイタイですが
(差別史しかおしえないってなんなんだろう。
文化史を教えてもらえると思って嬉々として行ったのに、ほんと落胆した。
教育大の限界だよね。)

そんな苦しみをまっすぐに正直に淡々と優しくゆっくりと
つづる著者なので
ほんわかと「そーさねー」「テーゲーでいいやん」「なんくるないさー」
みたいな気分になり
癒されます。

このほんのどこかまんなかよりうしろあたりに
ハチドリと遊ぶくだりがあって
わたしはじつはひそかにハチドリがすきで
(夜無寝るとき、仮死状態になっちゃうんですよハチドリって! 愛しい!)
「うきゅきゅーーーん」な気持ちになりました。

ときどき涙があふれる美しい名著です。


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